泉涌寺献茶式
―伊住公一朗様奉仕―




  平成26年6月16日(月)、泉涌寺(せんにゅうじ)(京都市東山区)において、千 宗室家元のご名代伊住公一朗様奉仕により、(こう)(じゅん)皇后(こうごう)御祥(ごしょう)()法要にともなう献茶式が執り行われました。
  真言宗泉涌寺派総本山の同寺は、仁治3年(1242)正月、四条天皇のご葬儀が営まれて以来、多くの陵墓が造営され、霊明殿に歴代天皇・皇族方の御尊牌が奉祀されており、皇室の菩提所「御寺(みてら)」と呼ばれています。
  東山三十六峰の一つ月輪山の麓にあり、健保6年(1226)宇都宮信房から弘法大師ゆかりの仙遊寺の地を寄進された(がち)輪大師(りんだいし)が、中国・宋風の大伽藍を建立しました。その際に寺地の一角から清水が涌き出たことにより寺号を「泉涌寺」と改められたものです。
  午前10時45分、公一朗様は霊明殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、香淳皇后に捧げられました。




  献茶式に際して、小方丈に京都南支部(平井義久支部長)担当の本席が、妙応殿に京都西支部(黒田正名支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(京都南支部担当) 副席(京都西支部担当)