唐招提寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―
平成26年中秋の名月の9月8日(月)、唐招提寺(奈良県奈良市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同寺は、日本に戒律を伝えた
鑑
(
がん
)
真
(
じん
)
和上
(
わじょう
)
が天平宝字3年(759)に創建した律宗の総本山です。境内には、金堂・宝蔵をはじめとする伽藍が立ち並び、創建時の姿を伺い知ることができます。なかでも講堂(国宝)は平城宮の
東朝集殿
(
ひがしちょうしゅうでん
)
を移築・改造したもので、奈良時代の宮廷建築唯一の遺構として知られています。
午後6時、家元は、千 敬史様、千 万紀子様とともに御影堂に入られ、点前座に着座。蝋燭の明かりのなか、濃茶・薄茶二碗を謹点。国宝の鑑真和上像と名月に捧げられました。
献茶式に際して、奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の呈茶席が新宝蔵前芝庭に設けられ、月明かりの下で参列者に一碗が呈されました。