北野天満宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成26年12月1日(月)、北野天満宮 (京都市上京区)において、千 宗室家元の奉仕により献茶式が執り行われました。
  「北野の天神さん」として親しまれ、学問の神様として多くの人々の信仰を集める同宮は、天暦元年(947)北野の地に神殿が造られ、菅原道真公を祀ったのが始まりとされます。この献茶式は豊臣秀吉の「北野大茶の湯」に因んで、毎年12月1日に催されています。京都の4家元2宗匠が交代で奉仕しており、裏千家の献茶奉仕は平成20年以来6年ぶりです。
  午前10時、家元は、大宗匠、家元夫人、千 敬史様、千 万紀子様、伊住弘美様、伊住公一朗様、大谷宗裕様、桜井宗幸様とともに本殿に進まれ、点前座に着座。まず家元が献香・献炭の後、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。続いて大宗匠が濃茶を、敬史様が薄茶を謹点され、三世代そろっての献茶式となりました。








  献茶式に際して、神楽殿に今日庵担当の拝服席が、社務所奥の間に今日庵担当の本席が、副席四席(明月舎に倉斗宗覚業躰担当、西方尼寺に善田好日庵担当、境内松向軒に松向軒保存会担当、上七軒歌舞練場に上七軒お茶屋協同組合・上七軒芸妓組合担当の立礼席)が、境内絵馬所に協賛席(菓匠会担当)が設けられ、原田 収今日庵老分、小坂 敬今日庵老分などの参列者に一碗が呈されました。


本席(今日庵担当) 副席(倉斗宗覚今日庵業躰担当)


副席(善田好日庵担当) 副席(松向軒保存会担当)


副席(上七軒お茶屋組合・芸妓組合担当) 協賛席(菓匠会担当)