知恩院献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年4月25日(土)、浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)において、法然上人の忌日法要、御忌(ぎょき)大会(だいえ)の最終日に、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、鎌倉時代に専修(せんじゅ)念仏(ねんぶつ)の教えを広めた、浄土宗の宗祖法然上人の終焉の地、東山大谷の住房付近に営まれた上人の墓所に始まります。その後、浄土宗に帰依する徳川家康が亡母(でん)通院(つういん)の菩提を弔うため、寺域を拡張し堂舎を整備します。さらに秀忠・家光の二代・三代将軍によって諸堂の充実がなされ、今に見るような大伽藍となりました。
  現在、国宝の本堂御影堂(みえいどう)が大修理のため、法要などの諸行事は上人の御影が遷座されている法然上人御堂(みどう)((しゅう)会堂(えどう))で行われています。
  午前10時、家元は、千 万紀子様とともに法然上人御堂に入られ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点。法然上人の御影に捧げられました。




  献茶式に際して、今日庵担当の拝服席が白寿庵に、京都南支部(平井義久支部長)担当の副席が真葛庵に、京都北支部(西村彦兵衛名誉支部長・富田謙三支部長)担当の立礼席が和順会館地下2階和順ホールに設けられ、参列者に一碗が呈されました。


副席(京都南支部担当) 立礼席(京都北支部担当)