下鴨神社献茶式
―千 敬史様奉仕―




  平成27年5月8日(金)、下鴨神社 (京都市左京区)において、千 宗室家元のご名代千 敬史様の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、古都京都の文化財として世界遺産に登録されており、正式には賀茂(かも)御祖(みおや)神社(じんじゃ)といい、賀茂氏の氏神、賀茂(かも)(たけ)(つぬ)身命(みのみこと)玉依媛(たまよりひめの)(みこと)を主祭神とし、北区にある上賀茂神社(賀茂(かも)(わけ)(いかずち)神社)とあわせて「賀茂社」と総称されます。両社の祭礼である「賀茂祭」は、祭の参列者から社殿に至るまで葵の葉を飾ることから「葵祭」の名で知られています。また平安時代には「賀茂斎院」が置かれ、皇室から内親王や女王が「斎王(さいおう)」として入り、天皇に代わり賀茂社の祭祀に奉仕しました。現在では民間から「斎王代」が選ばれ、「葵祭」の主役をつとめます。
  午前10時、家元夫人、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ多くの参列者に見守られるなか、敬史様は千 玄室大宗匠とともに拝殿内に進まれ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、供御所に今日庵担当の拝服席、「下鴨茶寮」に京都東支部(内田昌一名誉支部長・佐竹力總支部長)担当の薄茶席、参集殿に京都南支部(平井義久支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


薄茶席(京都東支部坦当) 立礼席(京都南支部担当)