春日大社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年5月10日(日)、春日大社(奈良市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、御蓋山(みかさやま)山頂に常陸国(茨城県)の鹿島神宮から武甕槌命(たけみかづちのみこと)をお迎えし、さらに、称徳天皇の勅命をうけた左大臣藤原永手(ながて)が、神護景雲(じんごけいうん)2年(768)に御蓋山の中腹の現在の地に社殿を造営し、経津主命(ふつぬしのみこと)天児屋根命(あめのこやねのみこと)比売神(ひめがみ)の神々をあわせてお祀りしたのがはじまりとされます。平安時代になると藤原氏の氏神として氏寺の興福寺と共に栄えました。本年と明年は第60次の式年造替(しきねんぞうたい)にあたり、社殿の修築大事業が行われています。
  午前10時、家元は舞殿(ぶでん)に進まれ、点前座に着座。千 敬史様、千 万紀子様はじめ多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、桂昌殿(けいしょうでん)に吉村宗實氏(奈良支部参与)担当の副席、感謝共生の館に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


副席(吉村宗實氏担当)  立礼席(奈良支部担当)