平成27年5月12日(火)、世界文化遺産・国宝 姫路城(兵庫県姫路市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同城は、元弘3年(1333)播磨国の豪族赤松則村により姫山に砦が築かれたのがはじまりとされ、その後、赤松氏の一族小寺氏、その家臣の黒田氏が城主あるいは城代をつとめました。天正8年(1580)、「大河ドラマ」の主人公にもなった黒田官兵衛孝高が羽柴秀吉の中国地方攻略に際し城を献上、秀吉は3層の天守閣を築き、攻略の拠点としました。関ヶ原の合戦後、池田輝政が城主となり、大改造に着手し、5層の大天守をはじめとする白漆喰総塗籠造りの色鮮やかな「白鷺城」(しらさぎじょう・はくろじょう)の姿にしました。平成5年12月には奈良県の法隆寺とともに日本初の世界文化遺産に登録されています。平成21年大天守の保存修理工事に着工し、本年3月無事完工しました。大天守最上階には、長壁神社が鎮座し、姫山の土地の神様、長壁明神が祀られています。
午前10時45分、家元は城内迎賓館に設けられた点前座において、千 敬史様、千 万紀子様、伊住公一朗様はじめ参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。 |