湊川神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年5月17日(日)、湊川神社(神戸市中央区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、()醍醐(だいご)天皇の建武(けんむ)政権樹立の立役者の一人として活躍しながら、足利尊氏との「湊川の合戦」に敗れ、最期を迎えた楠木(くすのき)正成(まさしげ)を主祭神とし、併せて正成に殉じた一族をお祀りしています。もともと当地に正成の墓所があることは知られており、江戸時代の元禄年間には水戸の徳川光圀によって正成の墓碑が建てられました。その後、幕末の勤王思想の高まりによって正成奉斎の気運が盛り上がり、明治天皇が神社の建立を命じられ、明治5年(1872)5月、殉節の場所でもあった現在地に創建されました。
  午前10時30分、家元は本殿に進まれ、点前座に着座。千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ、多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、参集殿に菊水会裏千家幹事一同担当の拝服席が、尚志館に阿部泰久氏(神戸第二支部副支部長)担当の副席が、斎館に神戸第一支部(若林邦昌名誉支部長・辰馬章夫支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


副席(阿部泰久氏担当) 副席(神戸第一支部担当)