身延山久遠寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成27年5月20日(水)、日蓮宗総本山身延山久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、文永11年(1274)日蓮聖人が、信者で甲斐(かい)国(山梨県)波木井(はきい)郷の地頭であった(なん)()(さね)(なが)の招きにより、実長の領内の身延山に草庵を構えたのがその始まりです。弘安4年(1281)には本格的な堂宇を建築し、聖人自ら身延山久遠寺と命名されました。弘安5年10月、武蔵国池上(東京都大田区)で聖人が入滅された際の遺言から、同寺に廟墓が設けられ、以来700有余年歴代住職によって守護され今日に至っています。ご本尊は江里宗平仏師作の日蓮聖人大曼荼羅です。
  午前11時、大宗匠は本堂に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊へ捧げられました。




  献茶式に際して、旧書院に身延山 玄妙会担当の濃茶席が、新客殿に山梨支部(上原勇七支部長)担当の薄茶席が、新書院に身延山緑水会担当の立礼席が、宝物館ロビーに身延山高等学校の香煎席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(身延山 玄妙会担当) 薄茶席(山梨支部担当)


立礼席(身延山緑水会担当) 香煎席(身延山高等学校)


  献茶式前日の19日には、甲府富士屋ホテルで山梨支部主催の「鵬雲斎千 玄室大宗匠を囲む懇親会」が開催されました。上原勇七支部長が歓迎の挨拶をされ、大宗匠を囲んで和やかなひとときがもたれました。


上原支部長挨拶


大宗匠挨拶