建仁寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成27年6月5日(金)、臨済宗建仁寺派大本山建仁寺(京都市東山区)において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、建仁2年(1202)、鎌倉幕府第2代将軍源 頼家を「開基」に、栄西禅師を「開山」として、創建されました。はじめは、天台・真言・禅の三宗兼学の道場でしたが、正元元年(1259)中国人禅僧蘭渓(らんけい)道隆(どうりゅう)が入寺して、厳格な作法の禅の道場に改めました。「開山」の栄西禅師は中国・宋に二度留学して日本に「臨済禅」を伝えるとともに、抹茶法に出会い『喫茶養生記』を著わして茶の効用を説き、その奨励・普及につとめたことで、日本の「茶祖」として尊崇されています。
  午前10時法堂に入られた大宗匠は、点前座に着座。献香に続き濃茶一碗を謹点し、栄西禅師に捧げられました。




  献茶式に際して、清涼軒に金澤宗維今日庵業躰担当の本席が、大中院に修竹会担当の副席が設けられ、原田 収今日庵老分をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


本席(金澤業躰担当) 副席(修竹会担当)