近江神宮献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成27年6月9日(火)、近江神宮(滋賀県大津市)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、第38代天智天皇をご祭神とし、昭和15年11月に琵琶湖西岸の近江大津宮跡に鎮座しました。天皇は「乙巳(いっし)(のへん)」(645年)により蘇我氏を打倒して新体制を築き、中国・唐からの圧力に対抗するため、天智天皇6年(667)飛鳥の地から、交通の要衝で防御に適したここ大津へ遷都(せんと)しました。さらに「(ろう)(こく)」という水時計を造られ、時報を始められたこともよく知られています。この日本初の時計が鐘を打った日にちなみ、6月10日が「時の記念日」に定められ、同宮では「漏刻祭」が行われます。
  午前10時、大宗匠は本殿に進まれ点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、近江勧学館2階「浦安の間」に、酒井宗咲氏(滋賀支部副幹事長)担当の協賛席が、同1階の「朝日の間」に滋賀支部(高橋宗治郎名誉支部長・河本英典支部長)担当の協賛席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


協賛席(酒井宗咲氏担当) 協賛席(滋賀支部担当)