山王日枝神社献茶式

―千 宗室家元奉仕―

平成27年6月17日(水)、山王日枝神社(東京都千代田区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。  　江戸三大祭の一つ「山王(さんのう)祭(まつり)」で知られる同社は、江戸城を築いた太田道灌(おおたどうかん)が、川越山王社を勧請して鎮護の神としたことに始まるとされます。天正18年(1590)徳川家康が江戸入府後、城内の紅葉山に遷座しましたが、二代将軍秀忠の江戸城大改造にともない、城外の麹町隼町に移されました。明暦の大火により社殿が焼失したため、四代将軍家綱により、現在地に新たに造営されました。大(おお)山咋(やまくいの)神(かみ)を主祭神とし、国(くにの)常(とこ)立(たちの)神(かみ)、伊弉冉(いざなみの)神(かみ)、足仲彦(たらしなかつひこの)尊(みこと)を合わせてお祀りしています。江戸(東京)の総氏神として多くの人に崇敬されてきました。  　午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様とともに社殿に入られ、点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。

献茶式に際して、本殿会館「高砂の間」に秋山宗和氏(東京第三東支部副幹事長)担当の濃茶席が、「山王閣」に長田宗実氏(同副幹事長)担当の薄茶席が設けられ、今日庵老分の本庄八郎氏・小坂 敬氏・加賀美 郷氏をはじめとする多くの参列者に一碗が呈されました。

濃茶席(秋山宗和氏担当)	薄茶席(長田宗実氏担当)