總持寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  6月18日(木)、曹洞宗大本山總持寺(そうじじ) (横浜市鶴見区)において、千 宗室家元の奉仕により献茶式が執り行われました。
  同寺は、福井県の永平寺とならぶ曹洞宗の大本山です。元亨(げんこう)元年(1321)太祖瑩山紹瑾(たいそけいざんじょうきん)禅師により、それまでの真言律宗寺院から曹洞宗寺院に改められ、寺号も諸嶽観音堂から總持寺となりました。もとは石川県輪島市に所在しましたが、明治31年4月の火災により伽藍の大部分を焼失し、これを機に明治44年(1911)寺基を横浜市鶴見が丘の現在地へ移しました。なお、輪島市の旧地は、その後「總持寺祖院(そいん)」として堂舎が整備されました。なお本年は、總持寺第()()峨山韶碩(がさんじょうせき)禅師650回大遠忌の年にあたります。
  午前10時、献茶式に臨まれた家元は、千 敬史様、万紀子様と本堂、大祖堂(だいそどう)に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、太祖瑩山禅師、二祖峨山禅師に捧げられました。




  献茶式に際して、總持寺「()雲臺(うんたい)」控の間に、大本山總持寺大遠忌局局長新美昌道氏(東京第一西支部副支部長)担当の濃茶席が、「(たい)鳳館(ほうかん)」に東京第一西支部(芳賀徹支部長)担当の薄茶席が、「紫雲臺」松の間に横浜支部(上野豊名誉支部長・岡田伸浩支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗のお茶が呈されました。


濃茶席(新美昌道氏担当) 薄茶席(東京第一西支部担当)


薄茶席(横浜支部担当)