仁和寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成27年10月22日(木)、真言宗御室(おむろ)派総本山仁和寺(にんなじ) (京都市右京区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、一寺の建立を発願された父(こう)(こう)天皇の遺志を引き継いだ宇多天皇により、仁和4年(888)に創建されました。宇多天皇が出家して法皇となり仁和寺第1世となったため、その後は主に皇室出身者が代々門跡(住職)を務めました。応仁の乱で荒廃しましたが、江戸時代に入り、徳川幕府が寛永度の御所造替に際して、紫宸殿、清涼殿などを移築・整備したことによって、創建時の姿を回復しました。
  午前10時、家元は、家元夫人、千 万紀子様とともに金堂に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊の阿弥陀如来に捧げられました。




  献茶式に際して、宸殿に京都南支部(平井義久支部長)担当の本席が、黒書院に京都西支部(中澤忠嗣支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(京都南支部担当) 副席(京都西支部担当)