東大寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成28年5月3日(火)、華厳宗大本山東大寺(奈良市)において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺のご本尊は、『華厳経』に説かれる廬舎那(るしゃな)(ぶつ)で、一般には「奈良の大仏」として知られています。同寺は、聖武天皇が皇太子(もとい)親王の追善供養のため神亀5年(728)に建立した(こん)(しょう)山寺(さんじ)がその始まりとされ、さらに天平15年(743)同天皇の発願により大仏の造立が開始されました。天平勝宝4年(752)完成した大仏の開眼供養が東大寺で行われ、以後鎮護国家の中心寺院となりました。
  午前11時大仏殿に入られた大宗匠は、一般社団法人奈良県茶業会議所より奉納された新茶を挽かれた後、濃茶・薄茶二碗を謹点。ご本尊に捧げられました。






  献茶式に際して、本坊奥之間に今日庵担当の拝服席、大仏殿西庭集会所に樫根義隆氏(奈良支部副支部長)担当の副席、真言院境内の勧学院に東大寺担当の東大寺席、大仏殿東回廊に奈良青年部担当の施茶席が設けられ、原田収今日庵老分を始めとする参列者に一碗が呈されました。


拝服席(今日庵担当) 副席(樫根義隆氏担当)


施茶席(奈良青年部担当)