大宮八幡宮献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成28年5月14日(土)、大宮八幡宮(東京都杉並区)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、鎮守府(ちんじゅふ)将軍(しょうぐん)(みなもとの)頼義(よりよし)が、「(ぜん)九年(くねん)(えき)」に出陣し、奥州に向かう途中、ここ大宮で白雲がたなびく光景に出会い、それがまるで源氏の白旗がひるがえるようであったことから、勇気づけられ、役平定後の康平6年(1063)に源氏の氏神である(いわ)清水(しみず)八幡宮(はちまんぐう)(京都府八幡市)の分霊を勧請し、この地に創建したのがはじまりといわれます。ご祭神として(おう)(じん)天皇・仲哀(ちゅうあい)天皇・(じん)(ぐう)皇后の八幡三神をお祀りしています。身籠ったまま出陣し、帰陣後、無事に応神天皇を出産したという神功皇后安産の故事にちなみ、安産・子育ての八幡さまとして、多くの参拝客が訪れています。
  午前10時、大宗匠は本殿に進まれ点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点し、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、清涼殿「蓬莱の間」に越智隆雄氏(東京第六西支部支部長)担当の濃茶席が、茶室「神泉亭」に野村宗富氏(同支部副幹事長)担当の薄茶席が、境内に同支部青年部担当の立礼席が設けられました。また、大宮幼稚園では園児たちによる一碗のおもてなしがありました。


濃茶席(越智隆雄氏担当) 薄茶席(野村宗富氏担当)


立礼席(同支部青年部担当) 園児茶席(大宮幼稚園担当)