平成28年5月29日(日)、日吉大社(滋賀県大津市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同社は、「山王さん」の名で親しまれている全国3,800余りの日吉・山王神社の総本宮です。創祀は古く崇神天皇7年とされ、平安時代のはじめ最澄によって延暦寺が開かれてからは同寺及び天台宗の守護神とされました。国土開拓・統治の神である大己貴神を祀る西本宮、比叡山の地主神である大山咋神を祀る東本宮ともに本殿は国宝に指定されています。いずれも織田信長の延暦寺焼き討ち後に再建されたもので、日吉造と呼ばれる独特な形をしています。また、付近には最澄が中国から持ち帰った茶の実を蒔いたという日吉茶園があります。
午前10時、家元は、西本宮拝殿に進まれ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。 |