最上稲荷献茶式
―千 敬史様奉仕―




  平成28年5月29日(日)、最上(さいじょう)稲荷(いなり) (岡山市北区)において、千 宗室家元のご名代、
千 敬史様奉仕により「鑚仰(さんごう)茶会(ちゃかい)」の一環である献茶式が執り行われました。
  最上稲荷は、正式には最上稲荷山妙教寺といい、日蓮宗の寺院です。明治の神仏分離の際に「神仏習合」の祭祀形態が特に許されたので、寺院でありながら鳥居をそなえ、本殿(霊光殿)は大注連縄が掛けられた神宮形式です。ご祭神は、「最上(さいじょう)()(きょう)(おう)大菩薩(だいぼさつ)」・「八大竜王尊」・「三面大黒尊」の最上(さいじょう)三神(さんしん)で、五穀豊穣・商売繁昌・開運などの福徳により信仰を集め、豊川稲荷・伏見稲荷とともに日本三稲荷のひとつに数えられています。なお、「鑚仰茶会」は昭和50年の本殿落慶を記念して毎年行われ、各家元による献茶式があり、境内諸堂に各々の茶席が設けられ、約3000人の参会者で賑わいます。
  午前11時、敬史様は、家元夫人、伊住禮次朗様とともに本殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、客殿西大広間に渕宗信氏(岡山支部参与)担当の薄茶席、本殿ホール地下に備北支部(樋口満支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


薄茶席(渕宗信氏担当) 立礼席(備北支部担当)