建仁寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成28年6月5日(日)、建仁寺(京都市東山区)において、千 玄室大宗匠奉仕による開山忌の献茶式が執り行われました。
  同寺は、わが国に臨済禅を伝えた栄西禅師によって建仁2年(1202)、将軍源 頼家を「開基」に、禅師を「開山」として創建されました。禅師は、二度の入宋により日本仏教における禅の必要性を痛感し、建久9年には『興禅護国論』を著わし、国家における禅の重要性を説き、また『喫茶養生記』で抹茶法を紹介し、さらに茶が健康に有効であることを明らかにしたことにより、「日本臨済禅の祖」、「日本の茶祖」と仰がれています。
  午前10時法堂に入られた大宗匠は、点前座に着座。献香に続き濃茶一碗を謹点し、栄西禅師に捧げられました。




  献茶式に際して、清涼軒に金澤宗維今日庵業躰担当の本席が、大中院に直門の「七楽会」担当の副席が設けられ、原田 収今日庵老分をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


本席(金澤宗維今日庵業躰担当) 副席(七楽会担当)