正眼寺献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成28年10月12日(水)、臨済宗妙心寺派の正眼寺(しょうげんじ) (岐阜県美濃加茂市)において、
千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、妙心寺開山の関山(かんざん)()(げん)(無相(むそう)大師(だいし))が「悟後(ごご)修行(しゅぎょう)」をした()(ぶか)の地に、万治元年(1658)に(たい)(きょく)唯一(ゆいいつ)により無相大師を開山として創建され、寛文9年(1669)に寺号を円成寺から正眼寺に改名した、妙心寺の奥の院とも呼ばれる禅院です。同寺の梶浦逸外(かじうらいつがい)老師は、後藤(ごとう)(ずい)(がん)老師没後の大宗匠の参禅の師でした。逸外老師が「行学(ぎょうがく)一体(いったい)」の禅的な教育による人づくりをめざし、昭和30年に開学した「正眼短期大学」は、日本一小さな短期大学といわれていますが、その第三代理事長を大宗匠が務められていました。
  開山大師の開山忌のこの日、梶浦逸外老師の37回忌と、大宗匠とともに老師に師事された(たに)(こう)(げつ)老師の23回忌法要が合せて営まれました。午前10時、大宗匠は、本堂に入られ点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、開山大師と逸外老師・耕月老師に捧げられました。




  献茶式に際して、正眼短期大学内の「関庵」に岐阜支部(辻 正支部長)担当の茶席が設けられ、大宗匠が呈茶を受けられました。また山内の「春照庵」にも同支部の呈茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


正眼短期大学内 関庵(岐阜支部担当)