天龍寺開山忌献茶式

―千 宗室家元奉仕―

平成28年10月30日(日)、天龍寺(京都市右京区)において、開山夢窓国師(むそうこくし)毎歳忌にともなう献茶式が千 宗室家元の奉仕により執り行われました。  　同寺は、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、天皇の祖父、亀山上皇の仮御所の跡地に 尊氏を開基、夢窓疎石(そせき)を開山として、暦応2年(1339)に創建されました。造営費用の不足分を補うために、中国・元に交易船「天龍寺船」が派遣されたことが知られています。以後、応仁の乱など幾多の兵火や火災により往時の姿は失われましたが、大方丈裏の夢窓国師作「曹源池(そうげんち)庭園」は、約700年前の創建時の面影をわずかながらに残しています。  　午前10時、家元は、伊住公一朗様、禮次朗様とともに大方丈に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点。ご本尊の釈迦如来像に捧げられました。

献茶式に際して、祥雲閣に今日庵担当の本席が、友雲庵に京都東支部(内田昌一名誉支部長・佐竹力總支部長)担当の副席が、多宝殿に京都西支部(黒田正名名誉支部長・中澤忠嗣支部長)担当の同じく副席が設けられ、原田収老分、武田隆男京都支部連合会会長(今日庵理事)などの参列者の方々に一碗が呈されました。

本席(今日庵担当)	副席(京都東支部担当)

副席(京都西支部担当)