平成28年11月17日(木)、春日大社(奈良市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同社は、平城京鎮護のため、称徳天皇の勅命をうけた左大臣藤原永手が、神護景雲2年(768)に御蓋山の中腹の現在の地に社殿を造営し、すでに御蓋山山頂浮雲峰に鹿島神宮からお迎えしていた武甕槌命に、経津主命、天児屋根命、比売神の神々をあわせてお祀りしたのがはじまりとされます。武甕槌命が白鹿に乗って御蓋山に来られたという伝説から、同社では鹿が神の使いとされています。平成19年の「一の鳥居」から始まった第60次の式年造替事業も、11月6日に本殿遷座祭(正遷宮)が執り行われ、無事完了しました。
午前10時、家元は直会殿に進まれ、点前座に着座。多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。 |