嚴島神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成28年11月30日(水)、嚴島神社(広島県廿日市市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同社は、推古天皇即位元年(593)に佐伯(さえきの)(くら)(もと)により創建されたと伝えられ、久安2年(1146)に安芸(あきの)(かみ)に任官した平清盛が、一族とともに崇敬したことにより現在のような壮麗な寝殿造りの社殿の姿となりました。ご祭神は(いち)杵島(きしま)(ひめ)(のみこと)()(ごり)(ひめ)(のみこと)湍津(たぎつ)(ひめ)(のみこと)の三柱の女神で、海上交通安全の神、伎芸の神として信仰をあつめています。
  午前9時30分、家元は能舞台に進まれ、点前座に着座。千 万紀子様、伊住公一朗様、禮次朗様ら多くの参列者の見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、本社祓殿(はらいでん)に広島第二支部(橋本宗利支部長)参与担当の拝服席、岩惣「管弦」の間に村上宗恵氏(広島第二支部参与)担当の濃茶席、神社朝座屋(あさざや)に石突宗喜氏(広島第一支部・ 篠原康次郎名誉支部長、加計正弘支部長)担当の薄茶席、(まろうど)神社祓殿に辰岩宗栄氏(広島第二支部)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(村上宗恵氏担当) 薄茶席(石突宗喜氏担当)


立礼席(辰岩宗栄氏担当)