中宮寺献茶式
―千 万紀子様奉仕―




  平成29年4月15日(土)、中宮寺(奈良県斑鳩町)において、千 宗室家元のご名代千 万紀子様奉仕による献茶式が執り行われました。
  同寺は、聖徳太子が生母(あな)穂部間人(ほべのはしひと)皇后の願いを受けて創建されたと伝えられる寺院です。太子の斑鳩宮(いかるがのみや)を中心として西の法隆寺と相対する東の位置に、塔と金堂が一直線に配列される四天王寺様式をもって建立されましたが、平安時代以降衰微しました。江戸時代初期に伏見宮家から(そん)()女王が住職として入寺されて以来尼門跡寺院として寺観が整えられ、現在に至っています。ご本尊は飛鳥時代仏像彫刻の最高傑作の一つ、国宝の「菩薩(ぼさつ)半跏像(はんかぞう)」(寺伝は如意輪観音像)です。
  午前10時、万紀子様は、母堂の家元夫人とともに本堂に進まれ、点前座に着座。参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。




  献茶式に際して、本殿奥御殿に今日庵席、副席が鳩和(きゅうわ)殿(でん)聖光(せいこう)(あん)に奈良支部(松久保秀胤支部長)担当席、大広間に中宮寺御流香輪会担当席がそれぞれ設けられ、泉田(いずみだ)玉堂(ぎょくどう)大徳寺530世住持老大師をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


今日庵席


副席(奈良支部担当) 副席(中宮寺御流香輪会担当)