鎌倉大仏献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年5月13日(土)、浄土宗の高徳院 (神奈川県鎌倉市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  「露座の大仏」として知られる高徳院の本尊国宝銅造阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代の歴史書『吾妻(あづま)(かがみ)』によれば、建長4年(1252)に造立が開始されていますが、大仏造立の発願者も鋳型の原型作者も不明な謎の存在です。度重なる風水害により大仏を収めていた大仏殿の損壊が進み、15世紀の末までには大仏は露座となり、荒廃が進みました。江戸時代中頃に浄土宗の僧侶祐天などの復興活動により修復され、現在に至っています。
  午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様とともに大仏前に進まれ、点前座に着座、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げられました。




  献茶式に際して、本殿に公益社団法人鎌倉青年会議所担当の本席と鎌倉青年部担当の薄茶席、回廊には鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校・深沢高等学校担当の立礼席が、また受付前方芝生に深沢高等学校とこばとナーサリー保育園担当の野点席が設けられ、上野 孝関東第三地区長をはじめとする大勢の参列者の方々に一碗が呈されました。


本席(鎌倉青年会議所担当) 薄茶席(鎌倉青年部担当)


立礼席
(鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校・深沢高等学校担当)


野点席
(深沢高等学校・こばとナーサリー保育園担当)