建仁寺献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年6月5日(月)、建仁寺(京都市東山区)において、千 宗室家元奉仕による開山忌の献茶式が執り行われました。
  同寺は、わが国に臨済禅を伝えた栄西禅師によって建仁2年(1202)、将軍源 頼家を「開基」に、禅師を「開山」として創建されました。禅師は『喫茶養生記』で抹茶法を紹介し、茶が健康に有効であることを明らかにしたことなどにより、「日本の茶祖」とも仰がれています。豊臣秀吉・北政所夫妻を祀る高台寺や、「八坂(やさか)(とう)」で知られる法観寺は同寺の末寺です。
  午前10時家元は、伊住公一朗様、禮次朗様とともに法堂に入られ、点前座に着座。献香・献炭に続き濃茶一碗を謹点し、栄西禅師に捧げられました。








  献茶式に際して、清涼軒に金澤宗維今日庵業躰担当の本席が、大中院に志倶会担当の副席が設けられ、原田 収老分をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


本席(金澤宗維今日庵業躰担当) 副席(志倶会担当)