日光東照宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  平成29年6月20日(火)、日光東照宮(栃木県日光市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。




  同宮の正式名称は「東照宮」ですが、他の東照宮と区別するために「日光東照宮」と呼ばれています。ここ日光の地は、奈良時代に(しょう)(どう)上人(しょうにん)によって開かれて以来、山岳信仰の一大霊場として栄えました。こうした理由を背景に、元和2年(1616)4月、駿府(すんぷ)城(静岡市葵区)で没した徳川家康公の遺言により同宮が造営され、ご祭神としてお祀りされました。壮麗な現在の主な社殿群は、三代将軍家光により、寛永12年(1635)に造替されたものです。
  午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様とともに御本社に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、社務所2階「知足の間」に野村宗悠氏(名誉師範・栃木県支部特別参与)担当の濃茶席が、東照宮美術館「平成の間」に栃木県支部(石原敬士支部長)担当の薄茶席が、客殿「大広間」に同学校茶道連絡協議会・同青年部担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(野村宗悠氏担当) 薄茶席(栃木県支部担当)


立礼席(栃木県学校茶道連絡協議会・同青年部担当)