北海道神宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年6月28日(水)、北海道神宮(札幌市中央区)において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、「蝦夷地(えぞち)」の呼称を「北海道」と改めた明治政府が、開拓使を置いた明治2年(1869)、東京で開拓の神として三柱の神々が鎮斎され、その「御魂代(みたましろ)」が北海道へ移されました。更に明治4年に現在の地の円山に社殿が営まれ、北海道全土の守護神として、大国(おおくに)(たまの)(かみ)大那牟遅(おおなむち)(のかみ)少彦(すくひこ)名神(なのかみ)の開拓三神(さんじん)がお祀りされました。さらに、昭和39年には昭和天皇の裁可を得て、明治天皇が増祀され、それまでの「札幌神社」から「北海道神宮」に改称しました。
  午前10時、家元は、千 敬史様、万紀子様、伊住公一朗様と共に本殿に進まれ点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、境内の「直心亭」に長谷部宗淑氏(札幌第四支部参与・名誉師範)担当の拝服席、「参集殿」に苫小牧支部(遠藤 連支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


拝服席(長谷部宗淑氏担当) 立礼席(苫小牧支部担当)