唐招提寺献茶式
―伊住公一朗様奉仕―
平成29年10月4日(水)、唐招提寺(奈良市)において、千 宗室家元のご名代、伊住公一朗様奉仕による献茶式が執り行われました。
同寺は
律宗
(
りっしゅう
)
の総本山で、天武天皇の皇子
新田部
(
にいたべ
)
親王
(
しんのう
)
の旧宅地に、日本に仏教の戒律を伝えるため中国・唐から来日した
鑑
(
がん
)
真
(
じん
)
和上
(
わじょう
)
が、天平宝字3年(759)に修行道場を開いたことに始まります。毎年、中秋の名月の日に「
観月讃仏会
(
かんげつさんぶつえ
)
」が催され、和上とともに名月をめでる法要が金堂で行われることから、同寺での献茶式は夕刻から始められます。なお、本年も鑑真和上像が安置されている「
御影堂
(
みえいどう
)
」が平成の大修理のため、献茶式会場は「金堂」になりました。
午後6時、公一朗様は金堂前に進まれ、点前座に着座。「観月讃仏会」の行われる中、濃茶二碗を謹点。国宝の本尊廬舎那仏坐像と中秋の名月に捧げられました。
献茶式に際して、奈良支部(松久保秀胤支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。
薄茶席(奈良支部担当)