鶴岡八幡宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成29年10月19日(木)、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は、康平6年(1063)の(ぜん)九年(くねん)(えき)で奥州を平定した源頼義(みなもとのよりよし)が鎌倉に戻り、出陣の際に源氏の氏神としてご加護を祈願した京都の石清水八幡宮を、「由比ケ浜」付近に勧請したことに始まります。ご祭神は、(おう)(じん)天皇(てんのう)比売(ひめ)(がみ)(じん)(ぐう)皇后(こうごう)の三神です。のちに頼義の子孫である源頼朝によって現在の地に移され、社殿が整備されました。源氏の氏神、また鎌倉の守護神として多くの崇敬をあつめました。なお現在の社殿は、江戸時代に将軍徳川家斉によって造営されたものです。
  午前10時、家元は、本殿に進まれ点前座に着座。多くの参列者が見守る中、濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げられました。




  献茶式に際して、「(しゃ)心亭(しんてい)」に小倉宗民氏(鎌倉支部)、「常陸席」には宮崎宗津氏(同支部監事)がそれぞれ担当する副席が、会館ホールに鎌倉学校茶道連絡協議会が担当する立礼席が設けられ、上野 孝関東第三地区地区長、前衆議院議員の浅尾慶一郎氏(同支部顧問)をはじめとする参列者に一碗が呈されました。


副席(小倉宗民氏担当) 副席(宮崎宗津氏担当)


立礼席(鎌倉学校茶道連絡協議会担当)