玄々斎生誕奥殿陣屋献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―




  平成30年3月25日(日)愛知県岡崎市にある奥殿陣屋において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
  奥殿陣屋には三河国奥殿藩松平家の初代真次から代々の藩主をまつる墓塔が並んでいます。
  裏千家11代家元・玄々斎精中は、7代藩主松平乗友の子として文化7年(1810)に生まれ、10歳で認得斎の婿養子となり裏千家に入りました。
  献茶式には、尾張徳川家第22代当主 徳川義崇様、奥殿龍岡松平家第14代当主 大給乘龍様、岡山池田家筆頭家老伊木家第20代当主 伊木康通様(淡交会顧問)夫妻、東海地区より、辻 正地区長(岐阜支部支部長)、富田英之副地区長、神野信郎三河支部支部長をはじめとする地区支部役員・会員150人が参列されました。
  午前10時、大宗匠は書院に設けられた点前座で濃茶二碗を謹点。伊住公一朗様が取次ぎ、一碗目を大給松平家歴代藩主の廟所へ、二碗目を玄々斎宗室生誕碑へ捧げられました。




大給松平家歴代藩主廟所へ一碗 玄々斎宗室生誕碑へ一碗




  献茶式に際して、三河支部担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。
途中、大宗匠が参列者をもてなされました。




◇記念講演会
  献茶式後、「御祖先の御かげ」と題し、ホテルフォレスタ(豊田市)にて大宗匠による記念講演会を開催。
  講演では万葉集の歌を挙げながら、「いま私たちが、自然と神仏が一体となったこの美しい世界に存在しているのはご先祖様のお蔭です。一碗のお茶を勧めあう茶の湯の精神で、区別差別の無い世界を後世に伝えることが私たちの務めではないでしょうか」と600名を超える出席者に語りかけられました。

神野支部長 挨拶 公一朗様 挨拶




◇昼食会
  同ホテルにて昼食会を開催。
  はじめに主催者として富田清治三河支部副支部長の挨拶、続いて来賓の大村秀章愛知県知事(三河支部顧問)、太田稔彦豊田市長の挨拶がありました。
  辻地区長の乾杯の発声により会食が始まり、参加者は大宗匠を囲んで和やかに懇親を深め、富田副地区長による中締めの挨拶で締めくくられました。

富田副支部長 挨拶 大村知事 挨拶


太田市長 挨拶 辻地区長 乾杯


富田副地区長 挨拶


◇茶席(担当 三河支部)
  講演会場のホテルフォレスタにて三河支部担当の濃茶席、薄茶席が設けられ参加者に一碗が呈されました。

濃茶席 薄茶席