鎌倉大仏献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成30年5月19日(土)、高徳院(神奈川県鎌倉市)において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。

  同寺の本尊である銅造阿弥陀如来坐像は「露坐(ろざ)の大仏」として知られ、国宝に指定されています。鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』から、建長4年(1252)に造立が開始されたことがわかっていますが、発願者や鋳型の原型作者については未詳。室町時代後期の地震により大仏殿は倒壊、荒廃が進みましたが、江戸時代中期の僧侶祐天らにより復興・修復がなされました。

  午前10時、家元は大仏前に進み、点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご本尊に捧げました。




  献茶式に際して、本殿には公益社団法人鎌倉青年会議所担当の本席と鎌倉青年部担当の薄茶席、回廊には鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校の茶道部の学生・生徒・卒業生が担当した立礼席、また受付前方芝生には、深沢高等学校とこばとナーサリー担当の野点席が設けられ、参列者の方々に一碗が呈されました。


本席(鎌倉青年会議所担当) 薄茶席(鎌倉青年部担当)


立礼席(鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ヶ浜高等学校担当)


野点席(深沢高等学校・こばとナーサリー担当)