建仁寺献茶式

―千 宗室家元奉仕―

平成30年6月5日(火)、建仁寺(京都市東山区)にて、千 宗室家元奉仕による開山忌の献茶式が執り行われました。  　同寺は、わが国に臨済禅を伝えた栄西禅師によって建仁2年(1202)、将軍源頼家を「開基」に、禅師を「開山」として創建。禅師は二度の入宋を経て帰国後『興禅護国論』を著し、禅の必要性を説いたことから「日本臨済禅の祖」と仰がれています。また『喫茶養生記』にて抹茶法を紹介すると共に茶が健康に有効であることを示したことで「日本の茶祖」とも称されます。  　午前10時、家元は伊住公一朗様、禮次朗様と共に法堂に入り、点前座に着座。献香・献炭に続き濃茶一碗を謹点、栄西禅師に捧げました。

献茶式に際し、清涼軒に金澤宗維 今日庵業躰担当の本席が、大中院に修竹会担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

本席(金澤宗維今日庵業躰担当)	副席(修竹会担当)