住吉大社献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  平成30年9月21日(金)、台風21号の被害により、境内の一部で復旧工事が続く住吉大社(大阪市住吉区)において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
  古代より海上交通の神として多くの人々から信仰を集めた同社は、「摂津国一之宮」という社格を持ち、全国2,300余りある住吉社の総本社です。




  主祭神は「航海の守護神」、「お祓いの神」として知られる住吉三神((そこ)筒男(つつのおの)(みこと)中筒男(なかつつのおの)(みこと)(うわ)筒男(つつのおの)(みこと))です。記紀によると、黄泉の国から帰った伊弉冉(いざなぎの)(みこと)が穢れを祓うため、海に入って禊ぎをした際、筒男三神が誕生したとされています。この三神を住吉の地にお祀りされた神功皇后が後に祭神に加えられました。それぞれの祭神をお祀りする四棟の本殿は「住吉造」と称される古代建築様式からなり、国宝に指定されています。




  午前10時、家元は千敬史様、伊住禮次朗様とともに第一本宮に進まれ、点前座に着座。参列者の見守る中、濃茶と薄茶を一碗ずつ謹点、ご祭神に捧げられました。
  献茶式に際して、神館に淡交会大阪西支部(田所伸浩支部長)担当の本席、吉祥殿に大阪西青年部担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


本席(大阪西支部担当) 副席(大阪西青年部担当)