厳島神社献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  平成30年9月26日(水)、厳島神社(広島県廿日市市)において千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。




  同社は、推古天皇即位の年(593)の創建とされ、日本全国に約500社ある厳島神社の総本社です。
  (いち)杵島(きしま)(ひめの)(みこと)()(ごり)(ひめの)(みこと)湍津(たぎつ)(ひめの)(みこと)の三女神を合祀し、国家鎮護・海上交通の守護神として人々の信仰を集めました。平安時代末期、安芸守となり同社を崇敬した平清盛が、寝殿造の様式を取り入れ、優美な海上社殿の姿に整えました。本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に指定され、海上に立つ高さ16mの大鳥居(重要文化財)は日本三大鳥居の一つに数えられています。




  午前9時30分、家元は、西廻廊から突き出た能舞台に進まれ、伊住公一朗様、伊住禮次朗様をはじめ関係者や多くの参列者が見守る中、濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

  献茶式に際して、老舗旅館・岩惣(いわそう)の大広間「管絃」に宇野宗佳氏(広島第一支部幹事長)担当の濃茶席、厳島神社廻廊東端にある朝座屋に広島第二支部担当の薄茶席、(まろうど)神社(じんじゃ)に長力宗道氏(広島第一支部幹事)担当の立礼席、祓殿に広島第一支部参与担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


濃茶席(宇野宗佳氏担当) 薄茶席(広島第二支部担当)


立礼席(長力宗道氏担当) 拝服席(広島第一支部参与担当)