越前古窯「天心茶会」献茶式
―千 宗室家元奉仕―




  平成30年10月20日(土)、越前古窯博物館「天心堂」(福井県越前町)において、千 宗室家元奉仕による献茶式が福井県の要請により執り行われました。
  同博物館は、越前古窯研究の第一人者である故水野九右衛門氏が収集した古越前資料約3万7000点を収蔵・展示するため、越前の伝統工芸を振興する核の一つとして昨年10月にオープンしました。その際、福井に縁のある思想家 岡倉天心(覚三)に因み、中村昌生氏設計による立礼式の茶室「天心堂」ならびに小間の茶室「天心庵」があわせて整備されました。
  福井県知事の西川一誠氏(福井支部顧問)、福井県副知事の藤田 穣氏、越前市長の奈良俊幸氏(福井支部副支部長)、鯖江市長の牧野百男氏、永平寺後堂の熊谷忠興老師をはじめ多数の来賓、福井県内外から約200名が参列しました。




  午後2時、家元は天心堂の点前座に着座。献炭に続き濃茶・薄茶を謹点し、岡倉天心像に供えられました。その後、西川知事代理の藤田副知事による主催者挨拶が行われ、閉式しました。
  なお、「天心茶会」は20日(土)、21日(日)の2日間に亘り行われ、旧水野九右衛門家住宅に福井支部担当の濃茶席、県陶芸館「茶苑」(21日は「天心堂」)に同じく福井支部担当の薄茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。


濃茶席(旧水野九右衛門家住宅) 薄茶席(県陶芸館「茶苑」)