天龍寺開山忌献茶式
―千 宗室家元奉仕―


  平成30年10月30日(火)、天龍寺(京都市右京区)において、開山夢窓国師の毎歳忌に伴う献茶式が千 宗室家元の奉仕により執り行われました。




  同寺は暦応2年(1339)、後醍醐天皇の菩提を弔うため、祖父である亀山天皇ゆかりの地に、足利尊氏が創建しました。京都五山第一位の禅寺として、広大な寺域に壮麗な伽藍を誇りましたが、度重なる火災に見舞われ焼失。歴代住持の尽力により旧に復し、明治9年(1876)に臨済宗天龍寺派大本山となりました。創建時の面影をわずかに残す「曹源池庭園」は、国の特別名勝に指定されています。




  午前10時、家元は、千 敬史様、伊住公一朗様とともに大方丈に進まれ、点前座に着座、濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊の釈迦如来像に捧げられました。
  献茶式に際して、祥雲閣に今日庵担当の本席が、友雲庵と多宝殿にそれぞれ京都東支部(内田昌一名誉支部長・佐竹力總支部長)と裏千家学園担当の副席が設けられ、原田 収今日庵老分(大阪東支部長)はじめ多くの参列者の方々に一碗が呈されました。


本席(今日庵担当)


副席(京都東支部担当) 副席 (裏千家学園担当)