寒川神社献茶式
―千 玄室大宗匠奉仕―


  令和元年11月25日(月)、寒川神社(神奈川県高座郡寒川町)において、千 玄室大宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。
  相模國一之宮と称される同社は約1,600年の歴史を有し、八方除の守護神として朝廷や時の権力者から崇敬を受け、広く庶民からも信仰を集めてきました。現在でも年間約200万人が参拝に訪れる、関東地方を代表する名祀の一つです。




  このたび御本殿の奥に位置する池泉回遊式の庭園「神嶽山(かんたけやま)神苑」が開苑より十周年の節目を迎え、天皇陛下御即位奉祝事業の一環として記念行事が開催され、大宗匠は献茶式ならびに記念式典・講演に臨まれました。




  午前10時より献茶式が御本殿にて厳修され、斎主である寒川神社宮司の利根康教氏、同社に所縁のある彬子女王殿下をはじめ多くの来賓・参列者が見守る中、大宗匠は濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。なお、同社での献茶式は昭和63年4月、第21回関東地区大会(担当:関東第三地区、主管:相模支部・湘南支部)の折、大宗匠がご奉仕されて以来の挙行となりました。

  献茶式に際して、寒川神社茶道部が茶席を担当。神嶽山神苑内の「直心庵」に濃茶席、「和楽亭」に立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


[濃茶席]

直心庵


[立礼席]

和楽亭


  同日午後、参集殿にて彬子女王殿下、神社本庁総長の田中恆清氏(石清水八幡宮宮司)、神苑を設計した枡野俊明氏(徳雄山建功寺住職)ら来賓、神社関係者など約150名が出席し、「神嶽山神苑十周年記念式典」が挙行。式後、大宗匠が記念講演に臨まれました。