北野天満宮献茶式
―千 宗室家元、千 宗史若宗匠奉仕―


  令和2年12月1日(火)、北野天満宮(京都市上京区)において、千 玄室大宗匠、千 宗室家元、
千 宗史若宗匠が3代お揃いのもと、献茶式が関係者のみで執り行われました。




  同宮での献茶式は、豊臣秀吉公が天正15年(1587)10月1日に催した「北野大茶湯」に由来した歴史ある催事です。11月26日の「御茶壺奉献祭・口切式」にて奉納された碾茶を用い、京都の4家元2宗匠(表千家・裏千家・武者小路千家・藪内家・堀内家・久田家)が輪番制で毎年献茶を奉仕しており、裏千家による奉仕は平成26年以来となります。




  午前10時、大宗匠、家元、若宗匠は、家元夫人、伊住弘美様、伊住宗陽様、伊住禮次朗様と共に拝殿に入られ、まず家元が献香・献炭に続いて濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神・菅原道真公に献じられました。




  続いて若宗匠が濃茶と薄茶を謹点し、境内にある豊国神社のご祭神・秀吉公に捧げられました。




  なお、今年は新型コロナウイルスの影響により、例年、境内各所に設けられる茶席は全て中止となりました。