熱田神宮献茶式
―千 宗室家元奉仕―
令和3年10月15日(金)、愛知県名古屋市の熱田神宮において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。
同宮の祭神である熱田大神は、三種の神器の一つ・
草
くさ
薙
なぎの
神
みつ
剣
るぎ
をご神体とする天照大神とされています。景行天皇43年(113)、
日本武尊
やまとたけるのみこと
が伊勢国
能
の
褒
ぼ
野
の
で薨去した後、尾張出身である妃・
宮
みや
簀
す
媛
ひめ
命
のみこと
が草薙神剣を熱田の地にお祀りされたことが始まりとされています。以来、伊勢神宮に次ぐ神宮として重んじられる一方、「熱田さん」の呼称で親しまれ、多くの人々から崇敬と信仰を集めてきました。
同宮の献茶式は諸流派の輪番制で毎秋斎行されており、今年は裏千家による8年ぶりの奉仕となりました。
午前10時30分、家元は伊住宗陽様とともに神宮殿に入り、点前座に着座。神職・関係者らが見守る中、献炭の儀に続き、濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。