延暦寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―


 令和4年4月20日(水)、大津市坂本本町の延暦寺において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われ、滋賀支部の役員が代表参列しました。




 同寺は滋賀県と京都府にまたがる比叡山全域を境内とする天台宗の総本山です。最澄が延暦4年(785)に入山し、その3年後に草庵を結んだことが始まりとされます。延暦25年(806)には朝廷から正式に日本天台宗の開宗が認められ、伝教大師最澄の没後、弘仁14年(823)に延暦寺という寺号を称することが許されました。以後、法然上人、親鸞聖人、栄西禅師など日本仏教の各宗の祖師が同寺で学び、あるいは出家得度しており、日本仏教の母山とも称されています。




 このたびの献茶式は「伝教大師1200年大遠忌」に合わせて行われたものです。午前10時、家元は大講堂に入り、点前座に着座。献炭の儀に続いて濃茶と薄茶を謹点し、大日如来・天台大師、伝教大師に捧げられました。