観音正寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―


 令和4年5月22日(日)、滋賀県近江八幡市の観音正寺において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。




 同寺は推古天皇13年(605)、聖徳太子が琵琶湖東岸の繖山(きぬがさやま)に自刻の千手観音を祀って創建されたと伝わる古刹です。西国三十三所の第32番札所でもあり、全国から多くの巡礼者が訪れます。
 平成5年(1993)の火災により、お秘仏は本堂とともに焼失してしまいましたが、御前立(おまえだち)であった立像が平成24年に発見され、これを新たなお秘仏とすべく修復がなされ、本年4月に完了。このたびの献茶式は同寺の聖徳太子1400年御遠忌大法会の一環で、新たなお秘仏の開帳法要として行われたものです。




 午前10時、家元は本堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、お秘仏とご本尊に捧げられました。




 献茶式に際して、書院に金澤宗達 今日庵業躰担当の呈茶席が設けられました。