日韓の異文化芸術交流フェスティバル
千 宗室家元が特別講演
異文化交流を通じて、1300人の聴衆が一つの和に


  ゴールデンウィークで湧きたつ5月6日、大阪市天王寺区にある大阪国際交流センターでは、日本と韓国を結ぶ「異文化芸術交流フェスティバル」が開催され、千 宗室家元が特別講演をされました。




(主催:異文化芸術交流実行委員会、共催:裏千家、後援:外務省、2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会、大阪市、奈良市、京都市、神戸市、韓国大阪総領事館、韓国大阪民団本部、韓国京都民団本部、(財)大阪国際交流センター、(財)京都市国際交流協会)
  FIFAワールドカップが日韓で共同開催される2002年。この歴史的なイベント開幕が間近なこの時期、文化芸術の分野でもさらに友好の輪を広げたいという関係者の熱意に、お家元が応えられて実現したもの。会場には、韓国の大阪総領事館関係者をはじめ、淡交会近畿地区内会員、在日韓国人はじめ一般市民ら約1300人が参集。
  6日午前、アリラン、胡弓によるオープニングセレモニーに続いて、登壇されたお家元は、「茶の心」と題して1時間を超えるご講演。4月の訪韓の体験や日韓の歴史を繙かれながら、両国の交流の大切さを語られると同時に、「人類は一つという大きな心をもって、平和という大きな流れを作っていきましょう」と結ばれ、大きな拍手が湧き起こりました。


可愛らしい歓迎の花束ににっこり 会場を埋め尽くした聴衆


  また、センター内では、日韓両国による茶文化交流会として、裏千家茶道と韓国・高麗茶道の茶席が設けられ、点茶のデモンストレーション。両国の茶道の特長を際だたせるとともに、共通する文化の広がりを感じさせ、興味深げに拝見する人の輪が幾重にも重なっていました。


会場の大阪国際交流センター 高麗茶道のデモンストレーション