千 玄室大宗匠、関西プレスクラブにて講演


  千 玄室大宗匠は、1月31日、関西プレスクラブの定例昼食会で講演されました。

  関西プレスクラブは、関西に本社や支社を置く報道機関が平成6年、日本記者クラブの関西版として発足。関西からの情報発信と報道機関の相互交流を通して、活動の促進と社会的機能の向上、発展を図り、ジャーナリズムの職業倫理の向上につとめることを目的に掲げています。
  毎月1回ゲストスピーカーを迎えた定例昼食会が行われており、大宗匠が1月の定例会の講師を務められました。



  大宗匠の講演は、「お茶の心」と題して約2時間。特攻隊員として終戦を迎えた自身の戦争体験とともに、「復員後、父 淡々斎宗匠が米国の将兵らを茶室に座らせ、茶の作法を教えているのを見て、身分の区別のない平等の精神と平和を愛する心を伝えるのはお茶しかないと思いました」とし、以後半世紀にわたり「一碗からピースフルネスを」の理念をもって日本の『和』の精神を世界に伝えてきたことを話されました。
  さらに、「茶席では、亭主と客が互いにもてなしあう賓主互換を重んじる。メディアに携わる皆さんにとって、客とは読者です。そのことを心して活動を続けてほしい」と結ばれました。