第31回九州地区茶道文化講演会
千 宗室家元が講演


  5月18日、福岡電気ホールに千 宗室家元をお迎えし、第31回九州地区茶道文化講演会(淡交会九州地区主催・後藤豊彦地区長)が開催されました。


講演される家元


  午後3時に開演。家元は、『茶禅一味』をテーマに約1時間話され、九州一円から約1200人の同門社中が聴講。講演後は、ビデオ『水屋の心得』の放映や今日庵業躰部による基準点前の解説が行われました。

  家元は、「自分を鍛えるぞ、ここで修行をするぞと、最初にやろうと思ったことが尊いのです。やろうと思った気持ちが自分の中に埋もれていないか、皆さん見つめてください。折に触れて自分に問いつづけることが励ましになります。自分という建物をメンテナンスする努力をしてほしい」と励まされました。
  また、「茶道は、自分が立っている場所をしっかり見ることから始めることが大切です。もてなすとは、稽古場に座って点前手順を覚えることだけではなく、自分がどういう気持ちで人をお迎えするか。人をもてなすためには、まず自分をもてなし、その上で人をもてなすという気持ちを認識してください」と分かりやすく語られました。




  家元は講演に先立ち、同ホールロビーに設けられた呈茶席に参席されました。


呈茶席に参席の家元と大谷宗裕氏