千 玄室大宗匠 秀明学園にて講演
〜今こそ、他人に対する思いやりの気持ちを大切に〜




  6月4日、雲一つなく晴れわたった梅雨入り前の初夏の日、大宗匠は「学校法人 秀明学園」高校で講演されました。
  大宗匠は前年に秀明大学で講演をされましたが、今回は、高校1年生〜3年生の生徒及び保護者を対象に、川越校舎のホールでの講演となりました。 同学園は、全寮制で、中高一貫教育を行っており、野球では甲子園出場経験もある埼玉県の名門校。




  当日、12時過ぎ学校に到着された大宗匠は、創立者の川島寛士夫妻、大野俊正学校長ら学校関係者と一緒に茶室へ。3年生の茶道部男子部員が点前・半東をつとめ、川越名産の芋を使った菓子で一碗を喫されました。 その後2・3年生部員とそれぞれに記念撮影。しばらく歓談の後、講演会場のホールへ。



  大宗匠は600人余の生徒・保護者を前に、「人との交わりや、全寮制の中で育まれるであろう他人に対する思いやりの気持ちの大切さに」とご自身の戦争体験などを交えて話されました。
また、宮城まり子さんが園長をされている「ねむの木学園」にて重度身障者が点てられた一服のお茶がいかに尊く感じられたか、そして普段何気なく暮らしている私たちの身を振り返って考えるべきことがどれだけ多くあるか、と語られ講演を締めくくられました。