千 玄室大宗匠 「薬師寺21世紀まほろば塾」にて講演
〜思いやりともてなしの心を大切に〜




  梅雨の中休みとなった6月26日、東京・有楽町のよみうりホールで開かれた「薬師寺21世紀まほろば塾」・「東京塾」で、千 玄室大宗匠が講演をされました。

  まほろばとは、大和にかかる枕詞で、「優れた美しい所」の意味。故高田好胤・元管主の説いた「まほろばとは日本人のこころのふるさと」の精神を受け継ぎ、心の荒廃が指摘される今、現代人の生き方を探る講座として各地で開催される第1回目が東京で開かれたもので、会場は1200人の参加者で一杯となりました。

  主催者側の挨拶の後、演壇に立たれた大宗匠は、「お茶の心、それは互いに人を思いやる心」と思いやりやもてなしの心をテーマに話されました。また、茶道の点前と宗教的な儀式の類似点にも触れ、予定の時間を越えての講演は参加者に深い感銘をもたらしました。




  講演に先立ち、薬師寺・安田暎胤管主、山田法胤副住職、村上太胤執事長 まほろば塾の発起人であり薬師寺責任役員の塩川正十郎・前財務相、読売新聞大阪本社取締役副社長・老川祥一氏らと歓談されました。