第37回国連運動全国大会 京都大会
〜千 玄室大宗匠が講演〜




  11月1日、秋色に染まる京都市左京区宝ヶ池の国立京都国際会館にて、国際連合協会の第37回全国大会が開催され、主催者の同協会会長の千 玄室大宗匠が講演をされました。

  式典の第1部で、大宗匠は、国連協会会長としての挨拶の後、功労者を表彰。続いて第2部で、裏千家前家元としての立場から「世界人類の平和」と題して講演をされました。
  大宗匠は、前月に裏千家が主催し、大宗匠自身が出席された北東アジア文化交流シンポジウムの意義、2000年にニューヨークの国連本部に於いて開催された「ミレニアム茶会」で南北朝鮮の代表者が一緒に抹茶を喫したエピソードを披露され、世界平和の大切さを訴えられました。さらに戦争を体験したことが、お茶を通じて日本人の平和な心を伝えることが一生の務めと思い、50年前に世界行脚を始められたことなど語られ、聴衆に深い感銘を与えました。


講演される大宗匠と熱心に聴講する参加者




  全国大会の京都での開催は今回が初めて、会場別室では裏千家みどり会による呈茶席が特別に設けられました。茶席に使用された茶道具は、大宗匠の心入れで世界各国より手に入れられたもので取り合わされ、式典までの2時間、各国留学生により約200人の参会者に一碗が呈され、京都での開催に花を添えました。


裏千家留学生(みどり会)による呈茶席