千 玄室大宗匠 米軍基地で講演
米兵に「和」の心を


  千 玄室大宗匠は、6月27日、沖縄市にある米海軍基地キャンプ・シールズにおいて講演されました。
  午前9時すぎ、キャンプ内アカデミックトレーニング棟に到着された大宗匠は、ロバート・D・ウィルソン司令官(海軍大佐)らの出迎えを受けられた後、会談されました。




  講演は、米軍兵士と家族等約200人が聴講。まず、『英語版 お茶会に招かれて』のビデオ上映。
その後、大宗匠が登壇されました。
大宗匠は、自身の戦争体験や淡々斎宗匠の米兵への毅然とした態度などを紹介され、「お茶の思いやりの心である『どうぞお先に』という言葉は英語にもある。世界の人々が平和に暮らせるように『和敬清寂』の心で任務にあたってほしい」と語りかけられました。
  続いて茶道デモンストレーションが行われ、ウイルソン司令官を正客、ケビン・ハーン先任伍長を次客にエイリーン・ネルソン女史(元裏千家留学生)が亭主を務めました。続いて、沖縄支部会員により呈茶。米兵等は興味深そうに一碗を味わっていました。
  大宗匠は、講演後、多くの質疑応答やサインに応じられるなど、その反響の大きさがうかがわれました。


講演される大宗匠


茶道デモンストレーション 沖縄支部会員による呈茶


インタビューを受けられる大宗匠