千 宗室家元、茶道セミナーにて講演
35年間で350回目を迎えた茶道記念セミナー




千 宗室家元は、9月10日、京都市上京区にあるKBSホールにおいて京都四支部青年部連合会(伴戸恒夫 会長)の茶道セミナーの講演を行われました。

  「道」と「学」に重点を置く研究会の開催が必要とされ、昭和45年9月、第1回が千 玄室大宗匠(当時 家元)を講師に茶道研修会館に於いて実施されました。以来35年間開催された茶道セミナーはこの日、350回目の大きな節目を迎え、今回の茶道セミナーに於いて千 宗室家元が記念講演をされました。

  講演に先立ち会場では、同青年部連合会の奉仕による和親棚による呈茶席が設けられ、出席者に心を込めての一碗が呈されました。

  午後2時からの講演会には、4支部・10青年部会員ら約600人が参集、熱心に聴講しました。
  千 宗室家元は、聖書の『はじめに言葉ありき。言葉は神なり』という言葉から説き起こされ、「茶道はどのような風にも発展していく世界である」と語られるとともに、『茶禅一味』と『茶禅一体』との違いを平易に語られ、また、茶道の修道の要諦について、禅語や能の世界での『離見の見』の意味を引用され、それぞれの会員が進むべき方向性を示されました。






  講演後は、近隣の金剛能楽堂に移動し、約1時間の見学会。
午後5時半からは、京都ブライトンホテルに会場を移して記念懇親会が行われました。同会には青年部会員だけでなく、親支部役員、青年部卒業生が加わった約250人が出席。席上、各青年部の活動状況と紹介が行われ、会員にとっては、忘れ得ぬ記念セミナーとなりました。


乾杯の発声は黒田正名老分(京都西支部副支部長)